上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
マウンティング行動が性的な意図と無関係に起こりえることは、
幼い子犬の行動を見ても分かります。

あいさつ

思春期(生後6ヶ月から8ヶ月頃)を迎えるずっと以前から、
子犬はそのたぐいの行動を始めます。

子犬はふつう、歩き始め、仲間と遊ぶようになるとすぐにマウンティングをします。

これは性的な行動ではなく、社会的に重要な行動なのです。

幼い子犬は、マウンティングを通して自分の肉体的能力と群れの中での
可能性について学んでいきます。

この行動は基本的には支配性の表現です。

強くてしっかりした子犬は、たんに主導権や支配性を示すために、
服従的な兄弟や姉妹の背中に乗ります。

こうした行動はおとなになっても続きます。

それが意味するのは、セックスではなく力の強さや優位性です。

このマウンティング行動は支配性の信号であり、
生殖とは無関係だから、相手のオスメスは問いません。

相手に挑戦したり、自分の社会的支配性を確立するために、
この行動は相手の性別とは関係なくおこなわれます。

オスが別のオスの背中に乗るのは、同性愛傾向の表れではなく、
たんに「ここではわたしがボスだ」と言っているのです。

メスもやはり社会的地位を表明するためにマウンティングをおこないます。

メスほかのメスにたいして、あるいはオスにたいしてさえ、支配的になることができ、
マウンティング行動でそれを示すこともあります。

これは性の倒錯ではありません。

犬の社会の構造は、性別だけでは決まりません。

犬の世界の順位は、体の大きさや肉体的能力、そして気質、やる気、
気迫といった特徴に、より強く左右されるものなのです。

犬の社会構造には、三種類の順位があります。

まず、群れの頂点に立つリーダーから、最下位の犬にいたる全体的な順位があります。

そして第一位のオスと第一位のメスというオスメスそれぞれの最高位があり、
どちらかが群れのリーダーになります。

そしてまた、その他のオス同士、メス同士のあいだにもそれぞれ順位が存在します。

マウンティング行動は、いずれの順位を確立するためにもおこなわれます。

つまり、オスがオスの上に、メスがメスの上に、メスがオスの上に乗ることも
ありうるのです。

いずれもセックスのための接近や誘いとは違います。

上に乗った犬の明確な社会的野心の表れとおとべきなのです。

優位の犬が頭や前足を相手の首や肩に乗せるといった支配性を表わす行動も、
マウンティングのひとつの要素とみなせるかもしれません。

支配的な「上位の犬」が文字どおり「上に乗る」というわけです。

マウンティングは、たいていの場合が相手に自分の優位を示す行動なので、
去勢すればマウンティングをしなくなるという説は、神話にすぎません。

去勢するとテストステロンなどセックスに関連する雄性ホルモンが減少し、
それによって犬の攻撃性が低下し、支配的な行動も抑えられるから、
マウンティング行動が減ることはあるでしょう。

ですが、去勢で犬の基本的な性格や個性が変わることはありませんから、
支配的でリーダー指向の強い犬は、相変わらずマウンティング行動を続けます。

雄性ホルモンが減ると、社会的な上昇指向が弱まることはたしかです。

ですが、去勢の時期が遅いほど、支配的な特徴は残りやすいのです。

オス犬を去勢すれば、生殖能力はうしなわれます。

勃起はまだ可能ですが、精子は生み出せません。

つまり、いまだに発情期のメスに興味を示すのですが、
交尾を試みても文字通り「実りのない」ものになります。

マウンティング行動をうとましく感じる人は多いのですが、
矛をむきだして激しく攻撃する光景にくらべれば、おとなしくて無害なものです。


次回は・・・「クッション相手にマウンティング?」です。

------------------------------------------------------

*今日のトピックは「スタンレー・コレン著 犬語の話し方」という
かなり難解な本を分かりやすくして、お伝えしています。

↓ランキング参加しています。クリックして頂きますと、そらが喜びます!        
人気blogランキングS-G

スポンサーサイト
Secret

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。